Orthodontic
矯正歯科
矯正治療を行うにあたって
矯正治療は細心の注意をもって行われますが、治療とはかかわらず、以下の事 がおこる場合があります。
- 矯正期間中に虫歯、歯周疾患が発症もしくは悪化した場合や、補綴物による治療及び改善が必要となった場合、矯正治療を中断し必要な治療を受けて頂くことがあります。
- 矯正治療に伴い歯根の吸収が生じることがあり、それに伴い場合によっては、歯髄(歯の神経)が失活することがあります。
そのときは矯正治療を終了し、必要に応じて処置を受けて頂くことがあります。 - 矯正治療中、歯と歯槽骨との癒着が判明した場合、必要に応じて補綴処置または外科処置を受けて頂くことがあります。
- 治療期間中に顎関節症が発現した場合、矯正治療を一時中断もしくは終了し、顎関節の治療を受けて頂くことがあります。
- 年齢や体質、歯の形態、歯の移動量により、歯と歯ぐきの間に空隙(ブラックトライアングノのが生じたり、歯肉が退縮する場合があります。
- 矯正治療に用いる装置や材料に対し、アレルギーがあると判明した場合は矯正治療を中断することがあります。
- 顎の成長、悪習癖、患者様の協力不足、環境の変化など、予測出来ない条件により使用装置、抜歯の本数、外科手術、治療期間など治療内容の変更、もしくは中断することがあります。
- 歯の移動は阻嶋機能や形態上の理由で制限を受けることがあります。
治療目標の設定及び治療終了については歯科医師の判断に委ねてもらう必要があります。 - 治療終了後、明嘱筋や舌の機能・習癖により、若干の歯の移動があります。また、治療後は保定装置を指定した期間装着して頂き、歯の移動を防ぐ必要があります。
- 治療期間は、体質や患者様のご協力状況(歯面清掃を含む)により変化する場合があります。
予めご了承下さい。
病例
反対咬合
12歳・女性
- 治療前
- 受け口で八重歯と下顎の歯のガタガタが軽度にありました。
- 治療内容
- 上下顎の第一小臼歯を抜歯。八重歯やガタガタを正しい位置に配列し、前歯の受け口を改善しました。
- この治療の副作用・リスク
- 下顎の成長は上顎よりも後にあるので、下顎の成長によっては顎手術の適応になる場合や治療期間が延びる可能性があります。
- 通院回数
- 1~1.5カ月に1回
- 治療期間
- 2年半で動的治療は完了しました。
- 費用
- 約60~80万円


乱ぐい歯・歯を抜かずに治療
16歳・男性
- 治療前
- 顎の大きさが歯に対して小さいので、歯列が凸凹になっていました。
- 治療内容
- 顎を広げて歯が並ぶ隙間を作り、歯を抜かずに治療しました。
- この治療の副作用・リスク
- ガタガタの量や顎の大きさによっては歯を抜かずに治療できない場合や、歯を抜かず無理に並べた場合は前歯が前方に突出することがあります。
- 通院回数
- 1~1.5カ月に1回
- 治療期間
- 2年で動的治療は完了しました。
- 費用
- 約60~80万円


乱ぐい歯・歯を抜いて治療
23歳・男性
- 治療前
- 顎の大きさが歯に対してかなり小さいため、歯列が凸凹で八重歯になり、前から2番目の歯は内側に入っていました。
- 治療内容
- 顎と歯の大きさの不調和が著しいため、犬歯の後ろの第一小臼歯を抜歯。八重歯を正しい位置に移動させ、内側に入っている歯の隙間を作り、歯を配列しました。
- この治療の副作用・リスク
- 歯を抜かない治療より時間がかかる可能性があります。
- 通院回数
- 1~1.5カ月に1回
- 治療期間
- 2年半で動的治療は完了しました。
- 費用
- 約60~80万円


空隙歯列
11歳・女性
- 治療前
- 顎に対して歯が小さいため、全体的に隙間があり、上顎の前歯が1本内側に入っていました。
- 治療内容
- 歯を配列する隙間は十分にあったので、歯を抜かずに配列し、内側に入っていた歯は矯正装置で正しい位置に移動させました。
- この治療の副作用・リスク
- 隙間がもともとあった歯列は後戻りで再度空いてきやすいので、治療後に歯の裏側に細いワイヤーで固定する場合があります。
- 通院回数
- 1~1.5カ月に1回
- 治療期間
- 2年で動的治療は完了しました。
- 費用
- 約60~80万円

